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2021.10.06開発者の回想①

 

                                       2020、8

「再発した膀胱がんが消えました」

10数年前の話が今も鮮明に記憶に残っています。

ある春の日、仲間と久しぶりにゴルフをしました。午後シャワーから出たところ、携帯電話が鳴りました。“今頃何の急用があるのでしょうか”とぶつぶつ言いながら、濡れたままの手で着信キーを押しました。

「もしもし?」

「Wですが」

「え?珍しいですね、何かありましたでしょうか?」

「ええ今は病院のロビー出るところ、消えましたよ。」

「何が消えましたか?」

「再発した膀胱がんが消えました!」

「ああ、おめでとうございます!抗がん剤の治療が成功しましたね!」

「いいえ、抗癌剤は使っていない、おたくの物だけ使っていますが」

「え?え??」

「だから検査が終わってすぐ君に電話したいと思った!

しかし医者の話では、一般的には考えられない。もしかして以前が誤診だったかも知れません。又、今回の検査後も1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月続けて観察が必要です。」

「え?S病院が誤診?それはないでしょう?」

「そうですね、がんの再発はC Tでも撮れていますし、内視鏡でも確認したしね。」

。。。。。。

私は興奮し再び汗が吹き出てきました。我慢できず大声での電話対応になってしまい、周辺の皆さんの驚きの表情の中、電話を切りました。皆さんすみません、大変失礼しました!!

Wさんは同じロータリークラブのロータリアン仲間、温厚な年長者であり、精細な絵を描くことが好きで作品も多いです。毎週東京都内の名所を巡り、後日その場所や光景を絵に描いていました。

ある日、偶然の雑談中彼からは「最近膀胱がんの手術をした。検査と手術はちょっと苦しかった。その手術後、がんが再発した事を確認した。」との話を聞きました。「大変ですね」と同情と心配の気持ちが膨らんできました。「抗がん剤は少しは楽になったでしょう?」と彼に聞きましたが、「あれはなー」と彼の答えでした。

皆さんもご存知のように、私も抗がん剤の副作用については知っていましたので、この苦しみの緩和のために私は自社の製品を勧めました。

Wさんは真面目で繊細、慎重な性格の方ですので、製品の開発経緯、成分分析、以来の応用結果、継続した研究発表、アメリカM I T教授の研究発見などを簡単に紹介しました。勿論飲用方法も説明しました。

Wさんは半信半疑の表情で「やってみましょう」と言いました。飲用が始まり1ヶ月半くらいであの電話がありました。

後日彼と会合で会い、会話は続きました。

「驚きました、何故抗がん剤を使わなかったのですか?」

「膀胱がんに効く薬がなかったのです。」

「この実例は初耳でしたが新しい発見ですね、大変嬉しいです。」

「今は結論と言えない、医者の言う通り定期検査の結果をみましょう。」

以後、Wさんの使用が続きました、検査も医者の要求通り続きました。1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、12ヶ月、、、3年間定期検査が続きました。「再発したガンが綺麗に消えたという結論を医者から言われた」とWさんから伝えられた興奮より、その事実、実績を確実とされた満足感、幸福感が大きかったです。

我社の製品は通販のみです。Wさんの自宅も都内で近くご連絡いただいてから翌日には必ず届けられる距離です。しかしWさんは2ヶ月に一度運転手を外で待機させ、自分で取りにいらっしゃいます。「宅配が便利ですよ」と何回も言いましたが「いいえ、私が取りに行くべき」とWさんは何度もおっしゃいました。また、毎年Wさんの手描きの年賀状を頂戴しますが、数年前からご本人が直接年賀状をお持ちになってくれます。その時家内は、お茶を恐る恐る用意しながら「失礼にならないかしら?」と何時もぶつぶつ言っていました。家でWさんと雑談をしながら楽しい時間を過しました。

Wさんは10年以上私の製品を継続してご使用いただきました。元気にしていっらしゃる姿は、交詢社の新年祝賀会で私が撮った写真をご参考になさって下さい。(平成29年1月、当時Wさんは94歳)

 (注:Wさんは日本の一部上場会社の会長でした)。

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