健康な人の25%は腎臓および腎血管に異常のあることが示された。ただし、そのほとんどは腎臓提供が不可能なほど深刻なものではないという。このような異常が健康に及ぼす長期的な影響を明らかにするには、さらに研究を重ねる必要があると研究著者らは述べている。
今回の研究では、米メイヨークリニック(ミネソタ州ロチェスター)のAndrew D. Rule博士らが、腎不全患者への腎臓提供を自主的に申し出た成人約2,000人を対象に、同施設で腎および腎動脈のCTスキャンを実施。その結果、ドナー(臓器提供者)候補者の少なくとも4分の1に異常があることが判明した。最もよくみられたのは腎結石で、候補者の約10%に認められた。
50歳を超える候補者では、腎動脈の狭窄、腎瘢痕(はんこん)、腎腫瘤(その一部は早期癌)などの特定の異常が多かった。また、異常の種類によっては男性よりも女性によくみられるものもあったという。ほとんどの症例では異常による不快症状はなく、認められた異常の73%以上は、腎提供が不可能となるほど重篤なものではなかった。
「今回の知見は、画像技術の向上に内在する興味深い問題を浮き彫りにしたものである。医師が腎臓および腎動脈のわずかな異常でも見つけられるようになった一方で、その異常が良性であるのか、長期的に患者の健康に害を及ぼすものなのかについては明確な根拠がない」と米国腎臓学会(ASN)のElizabeth Lorenz博士は述べている。
[2010年1月21日/HealthDay News]