原爆症認定:肝障害の6人認定 基準見直しで初

厚生労働省の被爆者医療分科会は13日、6月に改正された原爆症認定の新基準に基づき、慢性肝炎や肝硬変を患う被爆者6人を原爆症と認定した。分科会が肝機能障害の申請を認めたのは初めて。

厚労省によると、肝機能障害で認定された6人は、いずれも原爆症認定を巡る集団訴訟の原告。今回、がんや心疾患などでも原告8人が認定され、国の却下処分が取り消された原告は306人中197人になった。厚労省は「原告の認定者数は、さらに増える可能性がある」としている。

08年4月に作られた認定基準は、積極的に認定する対象を▽がん▽白血病▽白内障▽副甲状腺機能亢進(こうしん)症▽心筋梗塞(こうそく)--の5疾患に限定。認定範囲が狭すぎると判断した原爆症集団訴訟東京高裁判決(5月)を受け、分科会は放射線起因性のある慢性肝炎、肝硬変、甲状腺機能低下症を積極認定の対象に加えた。認定例がわずかだった甲状腺機能低下症の被爆者9人もこの日認定された。

(毎日新聞 2009年7月14日 東京朝刊)